人生

やっていきましょう

184日目

自分に欠落しているのは未来に対する視点だ。とにかく今しか見えていない。緊迫したこの"今"という状況が永遠と続いている。実存主義とでもいうのだろうか。どこまでも"今"が永続する。

未来に対する視点とは何か。"今"で完結しないこと。後世のことを考えること。未来を紡いでいくということ。しかし自分にはそれがない。自分にはそうする余裕がない。

自分の心象風景を描けと言われたら、戦後の焼野原を思い浮かべる。あるいは震災後の東北を思い浮かべる。今までの価値観がすべて壊され、心の拠り所が消えたとき、自分からすべてがなくなってしまったというあの喪失感。あの感覚を味わって以来、自分には一切の未来が消えてしまったような気がした。

未来に何を期待しろというのか。何も期待できない。次世代は好転するだろうか。するとも思えない。どんどん悪くなる一方で、自分は何も期待できないでいる。

 

ところで何が悪くなるのか、ということを十分に検討したことがない。自分は経済も政治も分かっていない。テクノロジーが及ぼす影響についても理解が乏しい。つまり、十分な根拠もなくこれから悪くなるという風に結論づけている。こういう安易な判断は注意する必要がある。どんどん悪くなるというのは、事実であるかもしれないが、どこか思い込みが先行しているような気がしてならない。