人生

やっていきましょう

279日目

久々に勉強らしい勉強をした。自分の知らない知識を2.3時間かけて50~100項目ほど覚えた。先日記録した創作の勉強ではなく、まったく別の分野の話だ。訳あって思いつきで「ことわざ」を勉強することになった。記憶に問題はなかった。むしろよく定着している。

最近まで勉強をしてこなかったが、自分が思っているほどには難しいことではなかった。勉強というものに自分は苦手意識を持っていて、その不安から今まで勉強を積極的に取り組もうとは思わなかった。もし仮にこの不安が不当な思い込みで、自分の着実な学習と試行錯誤で吸収できる範囲が「本当はまだずっと先まである」のだとしたら、自分はおそらくとんでもないほどの学習機会を失っていることになる。

自分は勉強できない、記憶を定着できない、学習した知識をアウトプットできない、そういう思い込みが強すぎる。失敗経験の多さがそれを強化している。自分は無能であるという思い込みゆえに、試行回数が少ないまま定着を放棄している。これでは何も身につかない。自分に必要なのは思い込みを矯正すること(否定はしてはならない。ある意味でそれはひとつの事実を言い当てている)、そして試行回数を増やすことだ。「覚えられない」という漠然とした印象だけで片付けず、じゃあ何回やって覚えられなかったのか、1回は無理でも5回では覚えられるのか、それは適切な方法か、適切でないなら代案はあるか。そこまで具体的に考える必要がある。

今回うまくいったのは苦労はするが自分にもできそうだったこと、やったところでリスクは少なく自分が支払うのは時間だけだということ、それからすこし興味があることだったからだ。

思い込みがなければある程度の努力はできる。この1年で学習したことはまさにそれだった。そしてそれを身をもって知った。自分が万能であるという驕りではなく、かといって失敗が常であるという事実に自信をひどく奪われるわけでもない、現実的な視点から見た「ある程度」を掴むことが自分には必要だ。

この視点から次の方向性を見ることができる。たとえば今までは自分の無能感が邪魔していたが、今回と同じようにTOEICも勉強できるのではないか。だとすればもう一度挑戦できないか。あるいはまったく新しい体系づけられた分野を学習することができるのではないか。自分にはできないと不当に思うことがないのであれば、自分の適性の度合いに応じて、自分ができないと思っている以上の分野にまで手が届きそうなものだ。これらの点についてしばらく考えて行きたい。