人生

やっていきましょう

391日目

思った以上に文字が読めていない。意識しているうちはまだマシな方だが、ふと気を抜いているともう読めなくなっている。

原因は語彙力ばかりかと思っていたがどうやら違ったようだ。実際読んでいて関心がないということ、流し読みのスピードが速すぎるということの方がむしろ大きいという印象を受けた。

本を読んでいる間、自分が必要としていない情報を遮断していることが分かった。小説であれば情景描写や細かい設定の説明などはすべて読み飛ばし、論説文であれば主張だけ読み、具体例に関する情報を遮断している。

おそらく情報過多な状況に長く晒され続けてきたことが原因かもしれない。あまりに多くの情報が一度に流れ込んでくると、脳のキャパを超えてしまい認識力が低下する、というのをどこかで聞いたことがある。本当かどうか分からないが、本を読むスピードと無尽蔵に湧いてくるTwitterのツイートを粗く読むスピードはほぼ一致する。情報がどちらも多すぎるので、何度も読み返すということをしない。同じ程度に集中力が保たれず、内容をほとんど覚えていない。

読書をしていると時にじれったい思いに駆られる。昔の小説などはどうでも良い情報を延々と語り続ける(とはいえ実際は重要な描写であるに違いない)のだが、自分は周りくどい言い回しにうんざりして、要点は何だ、結論を先に言え、分かりやすい表現を簡潔に書け、とつい思ってしまう。そうして分からないことに向き合うのが面倒になると、先へ先へという衝動に流されて文章を粗く読み始める。

こうした粗い読みを防ぐために、意識的に文章を読む癖をつける必要がある。読書時間を競い合っているわけではないので、分からない部分では立ち止まって考え、いちいち調べながらじっくり読んでいきたい。