人生

やっていきましょう

445日目

ストレス下にあるとほぼ確実に判断を見誤る。考慮すべき事実は意識から消え、焦りと不安から無謀な決断を選ぶ。その無謀は常に失敗するばかりでなく、精神への深刻なダメージとトラウマを生む。

何かに飛び込む機会が得られたとき、自分はまずそれを回避しようとする。回避することでほぼ確実に精神へのダメージは避けられるが、何の影響か、自分はここで「今ここでやらなければ一生後悔する」という思いに毎回支配される。そうした強迫観念に自分のペースが狂わされる。それで無理と分かっていながら自分を特攻させる。

これを無謀という。自分は在学時代この種の無謀を何度も繰り返し、心を壊した。自分に不向きである、また能力的に不可能であるようなことを、後悔したくないという思いで挑戦し続けた。結果、明らかに回避した時以上の後悔しか残らなかった。逃げることを恥だと思い、やりたくないことに無理矢理挑戦し、何度も失敗し、世間に恥を晒し続け、惨めな思いで苦しんだ。

不安と強迫を根拠にした判断は見誤る。するくらいならまだしない方がいい。後悔したくないという盲信には何のメリットもない。だから挑戦しない後悔に駆られそうになったら真っ先に疑いの目を向けるべきだ。回避は常に否定されるべき禁忌ではなく、ひとつの選択でしかない。