人生

やっていきましょう

452日目

極端な事例を引き合いに出して偏った結論を導くというやり方は自分がよくやりがちなミスだが、なかなかこの問題に自覚的になることはできない。そのこと自体に気がついても、それは単に一般的な警句としてであり、自分の身にまさに起こっていることとは到底思えない。

しかし現に自分はそのようにして多くの問題と向き合っている。他人との意思疎通が恐ろしいと感じてあまり社会に出られないこと、いかなる価値観も信じられずすべてを否定しようとすること、例えばこれらは極端な事例から導き出した極端な結論だ。他人との意思疎通が恐ろしいと感じる根源には何を言っても他人からまったく理解してもらえないという極端な事例を想定しており、いかなる価値観も信じられないと感じる根源には、自分が好ましく思う価値観に対する否定的意見ばかりを想定している。

だがそれらは一部の極端な意見にすぎず、すべてのものに当てはまるわけではない。世の中のすべてが自分に不都合であると考えるのは間違いだ。自分に好都合なものもあり、不都合の中にも段階がある。この事実をもって結論を修正する必要がある。分布は状況によって異なるが、人の中にはある程度話の分かる人もいる。自分の価値観と合う人間もいる。そうである場合とそうでない場合の両方が、そこまで極端に偏らずに起こりうると考えられれば、あまり結論を急ぐことはないと思う。