人生

やっていきましょう

492日目

自分の対人コミュニケーションの障害となっている点のひとつは、相手に質問することに心理的抵抗があるということだ。自分は情報を厳密に把握したいという一心で多くの質問を投げかけたいと思っているが、こんなことは言われなくても分かるだろう、何度言わせるんだという反応を恐れ、質問をすることが憚られている。

何度も確認しなければ分からない自分の理解力に問題があること、暗黙の了解を適切に把握することができないことに自分は劣等感を抱えており、そのことで自分は対人恐怖症となっている。この状態が改善されない限り、自分は相手とのコミュニケーションに苦痛を感じ続けるだろう。だがそうであることは自分にとって何ら利益をもたらさない。

この背景には自分の注意力の散漫さと自他の関心の不一致が関わっている。自分は相手の話を聞き続けているということが苦手だ。何か自分の関心に惹かれるものがあったらついそのことについて考え始めてしまう。その間相手の話は聞いていない。だから自分はいつかそのことで激しく叱責されるのではないかと恐れている。

あまり自覚的になれていないが、集団の関心は自分の関心にそのまま自然と一致するものではない。集団は自分のように奔逸的な関心を持っているわけではなく、ある程度固定的で再現性のある関心を持ち続けなければならない。集団に属するということは、構成員が秩序に対して同等の理解を共有するということであり、注意力が散漫であることは秩序を維持する上で不都合な事態である。この点については度々留意しておく必要があるだろう。

過剰に適応する必要はない。優先順位を意識して、今はその関心に気を逸らすべきではないということを意識するだけでよい。優先順位という考え方は最近になって外部から取り入れた比較的新しい観念であり、その運用にしばしば手間を取られているが、いずれ問題なく活用できるようにしたい。

最後に課題について整理しておく。いまの現状を見ると、平常心を保っていられている内は誰となく適切な意思疎通ができているように思う。自分が情報を見落としやすくなっているのは平常心が維持できなくなっているときだ。このことが分かれば、問題なのは自分の情報認識力ではなく精神不安がもたらす不注意であるということがいえる。よってまずは安定した精神を獲得ことが急務であるといえるだろう。