人生

やっていきましょう

508日目

言葉に置き換えられる情報は自分が認識しているもの、あるいは少なくとも直感的に何かがあると思われているものに限られている。したがって誠実に語ろうとするならば、自分が認識していない情報については何ら言及することができないということになる。

このことは幾度となく言及してきたが極めて重要なことである。言葉を回しているうちには気づかないが、自分の言葉には中身がない。小中高と始まり大学で整理された教養をふるいにかけて僅かに自分の中に定着したものを根拠になんとなく言語化しているだけにすぎない。そこから先の発展に欠いている。

言葉に意識が向いているうちは、その背景にある自分の限界に意識が回らない。言葉がすべてであるような錯覚に陥るのは誤りだ。言葉は恣意的な意識の再構築であり、意識そのものではない。言葉に囚われていたのでは、この事実に気づかない。

自分に今必要なことは、言葉ではなく意識の部分を鍛えることである。そのために新しい情報を進んで吸収し、それらを自分の言葉で解釈しながら既知の情報とリンクし続けるということが必要になる。

未知の情報を自分の言葉で解釈するというと、自分の根本的な無知が暴かれるようで恐ろしくなるが、それでも自分は挑み続ける必要があるだろう。自分を生かそうとするならば、事実に基づいて考えなければならない。