人生

やっていきましょう

514日目

Youtubeで車窓の動画をよく流す。最近見ている動画はノルウェーの鉄道を長時間ライブで流しているもので、裏で流しているとずっと電車に揺られている気分になれる。

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今の季節だと一面の雪景色で見ごたえがある。建物はほとんどなく、ちらほらと雪をかぶった小屋と煤汚れたトンネルを見かける程度だ。見どころといったものはあまりないが、電車の色褪せた機械音とともに殺風景な眺めを味わうのは楽しいものがある。

しばらくぼんやり眺めていると、それが日本で見る景色とは微妙に異なっているということに気が付く。同じ車窓の風景でありながら、トンネルの中の構造や、家の作りが随分違う。風土は異なり、木の配置、種類も微妙に違う。おかれているもの、例えばミラーであったり蛍光灯であったりするものも、やはり微妙に異なっている。日本の動画と見比べた方が分かりやすいだろう。

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日本の場合は、やはりそれが見慣れたものであるということが一瞬にして分かる。山の雰囲気、車道の感覚、住まいの印象が、日本のどこへ行っても日本のものだと感じることができる。

うまく説明できないが、こうした統一感を感じられるのは、風景を構成する要素、例えば建造物を構築する材料やモノ自体が国内企業によって整備されている経路を使って全国的に均一に波及していることなどが考えられるかもしれない。裏を返せば、外国のそれはそうした繋がりが薄いために異質に感じるのかもしれない(当然、他にも理由はあると思う。たとえば地理的な要因などがそれだ)。

こうした統一感が他国にもあるとおもう。動画の北欧らしさは、北欧の企業や人がその必要によって配置したモノ、あるいは風土として元々そこに存在していたものの総体によって醸し出されている。日本も同様だ。そこに暮らしている人間と自然の営為によって、日本らしさが生まれてくる。

以前同じことを考えていたかもしれない。風景について考えるのは楽しいが、次は違った視点で考えられるようにしたい。