人生

やっていきましょう

567日目

精神が不安定になっているときは、自分の焦点が定まっていない。そのとき自分は何かについて考えているのではなく、ただひたすら自動的に頭に湧いてくる不安から別の不安を連想させている状態にある。この連鎖に入ると目の前にある具体的な情報が入ってこなくなり、漠然と死や不安といった問題に頭が支配される。

自分はつい先ほどまでこの状態にあった。ここから脱却できたのは、一度連想を無理矢理止めて、抽象的な問題ではなく具体的な問題「だけ」に注目しようとしたからだ。自分が部屋の外に出てヒゲを剃りに行ったとき、自分の頭をかき乱していた希死念慮は存在しなくなり、ただ純粋にヒゲをどのように剃ればいいかという考えだけが頭にあった。この数分前に自分は水を飲んでいたが、こちらは不安の方に意識が向いていたので、水を飲むという行為の具体性は失われていた。

意識の焦点を定めれば不安は消える。詳しいことは分からないが、なぜかそうなっている。先日の話と関連するが、目的を持つということは無目的の混乱を軽減させることにもなる。現実から切り離され底なしの虚無に落ちていく感覚は、自分を取り巻いている現実から受ける情報に注目できていないときに起こる。

意識を現実に向け、自分を方向付ける必要がある。それは思考を制御する上で最も重要なことだ。自分の焦点を明確に定めることで、意識は安定する。混乱したときはこのことを思い出したい。