人生

やっていきましょう

582日目

開発を再開した。今日は2章終盤を3分割した内の1つ目までを完成させた。複雑な部分をそぎ落としストーリーラインを明確にしてから作業が捗っている。

次に何をすればいいかが分かっているというのは強い安心感がある。それが実現可能な方針であればなおさらだ。明確であるというのはそれだけで取り組む難易度が低いので助かっている。

取捨選択の重要性を改めて確認する。とりわけ不要な部分をカットするということが自分はどうしても苦手だが、最近は少しだけうまくできていると思う。

これがなぜ難しいのかというと、いずれも自分にとって不可能なものではなく、可能なものだからだ。自分に与えられた選択肢がどれも努力次第で達成可能である場合、自分はすべてを生かそうとしてしまう。その衝動が自分の判断を狂わせる。

自分は時として作品の内容や面白さ以上に自分にすべてできるという力の証明の方を優先しがちになる。これは今でも頻繁に起こることだ。とかく自分の万能感を証明したくなって、作品のバランスを考えなくなってしまう。

だが実際にプレイヤーが見るのは力の証明ではなく、ゲームの体験そのものだ。肩の力を入れ過ぎて自分にできるあらゆる要素を取り入れた結果、方向性の定まらない、曖昧でつまらない作品が何度も生まれてきたことを忘れてはならない。それらすべてが互いに相性の良いものであるとは限らない。それがあることによって、互いに打ち消しあったり、一方を台無しにするものというものもある。

自分は何をして、何をしないかを決める必要がある。特に自分は何をしないかを考えるべきだ。これは初めから何かをしないと決めつけるということではなく、方向性が定まらなくなってきたら適度に不要な部分を捨てるということだ。そのようにして作品の方向を回復、あるいは修正する必要がある。