人生

やっていきましょう

602日目

先日2章を完成させてから開発の気力が既に尽きていることを感じた。作業にまったく身が入らずアイデアも沸いてこなかった。しばらく開発を休もうかとも思ったが、一刻も早く完成させたいので自分ができる範囲で少しずつ取り組むことにした。

創作をして何になるという思いは日々抱いている。自分という人間の生が無駄でなかったことを証明しようとしているのか、自分に自殺を食いとどめる口実を与えたいのか、創作を通じて自分の人生を価値づけたいのか、とにかく創作に多くの時間を費やしている。決して多くの人を楽しませたいと考えているわけではない。あくまでも利己的で自己閉鎖的な動機しかない。

自分の場合、創作の動機は積極的な情熱ではない。表現することが面白いと思うから創作しているわけではない。自分がやると言った以上、やり切らなければならない、そういう自分との約束をただ果たそうとしているだけだ。そこから逃げたら以後の人生は似たような局面で逃げると自分の中では分かっている。だから必死になって完成させようとしている。

今の自分の創作は「後始末」や「事後処理」という言った方が正しい。本当に創作が作業でしかない。面白いものを追求しようという気が起こらないし、何のために創作をしているのかよく分からなくなる。自分の創作物は、創作に前向きだった頃の遺物を関心が死滅した現在から再解釈しなおすという作業によって上書きされている。

果たしてこれでよかったのだろうか。粗削りでも楽しいと思えていた頃のままのものを残していた方が良かったかもしれない。だが今更やめるわけにもいかない。だから完成させる。