人生

やっていきましょう

698日目

自らの知識不足を自分は軽んじて受け止めているが、実際はより深刻な問題であるように思う。

自分はともすれば思考は知識にではなくその道筋や経過によって影響されると思いたがっているようだがそれは視野の狭い考え方だ。道筋だけでなく、知識もまた自分の思考に影響を与えている。

確かに思考の道筋を吟味することは重要だ。それがなければ自分は好ましい情報を無限に収集し、自分都合の解釈を不変の事実と誤認してしまう。だが一方で、そのような自己批判ができているからといって、その吟味の行き及ぶ範囲を拡大しようとしないことにも問題がある。

自分が行っていることはAとBを結ぶルートをいかに妥当なものにしようかと考えていることに等しい。しかし自分の頭の中には扱える情報がAとB以外存在しないので、例えばBの代わりにCを選択するという発想を抱くことはできない。なぜなら自分はCの存在を知らないし、自分で導き出せるわけでもないからだ。

このCを選択するような、いくつかの有効なルートを知らないということは、自分の手元にある僅かな情報に基づいて判断する他なくなるということである。起こりがちなのは、よくわからないのでとりあえずAからBに向かうやり方をしようと安易に判断を下してしまうことだ。それ以外の方法を知らないので、愚直にそれだけを続けるほかにない。

当然AからCに向かうというやり方が有効であるとは限らないが、B以外に選択肢が無い状態よりは遥かに判断の可能性が広がる。知識を持つということはまさにそのために重要なのである。

至極当たり前のことかもしれないが、最近の自分はこの知識を蓄えるということをあまり意識できていなかった。再び初心に帰り、物事を知り、理解するということを習慣づけるようにしたい。