人生

やっていきましょう

709日目

面白さとは何かということをしばしば考えるが、おそらくそのひとつは斬新さであるだろう。誰かが言っていた、新たな視点をもたらすもの、という表現が一番しっくり来るのだが、これまでの見慣れてきた視点とは違った角度で物事を描き出している作品は、多くの場合、自分の視点に変化をもたらすという面白さを表現できている。

このような面白さを自分の創作で演出できないだろうか、と考えている。とりわけストーリーの部分で面白さに欠けていると実感するのは、こうした新たな視点をもたらさない、きわめて汎用な視点にとどまっているからである。かといって奇を衒った演出を乱用しても見苦しいものが出来上がる。自分はどのような演出を心掛けるべきだろうか。

今考えているのは、自分が生活する中で触れた斬新な視点を創作に取り入れる、ということだ。虚無と厭世観に支配されているとはいえ、これまでを振り返って一度も面白い視点に出会ったことがないといえばウソになる。多くのものに触れ、多くの視点を吸収してきたはずだ。その視点が自分に溶け込んで、更に新たな視点を見出したとき、作品に独自の視点というものを与えることができる。