人生

やっていきましょう

719日目

言葉に書き出したからといってただちに何かの問題が解決されるわけではない。言葉は理解の整理にはなるけれども理解を定着させてくれるわけではない。したがって言葉を扱う際は、その言葉がそのまま自分の主体的な行動に反映されているかどうかを常に注意しておく必要がある。

言葉は自明に扱われることが多く、その言葉の背景には自分の理解力が作用していることを忘れがちになる。言葉は自分が知りうるところのもの、もしくは知らずとも想起されうるものに限定される。いずれにせよ自分が導き出せる限りのものである。したがってその言葉のほとんどは自分の特性に基づいた、ものの見方に影響される。

言葉は自分の理解に変化や修正を促すかもしれないが、それは言葉に表すこととは別に、自分がそうしようと意識していなければ起こらないものである。このことを忘れると記録と称して自分に自明であるところの感覚をただ垂れ流すだけに終わり、無自覚に自分の傾向を盲信しがちになる。

自分はこうなることを恐れている。自分の吐き出した言葉に埋もれ、支配されてしまうことが。言葉を制御しているのは自分である。自分の目的のために言葉を扱うことを自分は望んでいる。だがそのためには自分が目的意識を持ち続ける必要がある。

この1年間、目的意識を持つ機会がほとんどなかったことを思い出す。最初期に見られた大目標、中目標という絵図は今や過去の話である。どうにか目の前の問題に対処しようとして、辛うじて目的意識を食い繋いでいる形である。