人生

やっていきましょう

742日目

FF15の隠しダンジョン、プティウォス遺跡を攻略した。噂通り難易度が著しく高く、クリアするまでに5時間かかった。

難しいと言ってもモンスターが強いわけではない(事実、モンスターは一体も出てこない)。用意された無数のギミックをミスなく突破すること、それが極めて難しい。何が難しいかといえば、全体を通じてキャラクターの精密な操作を要求されるということである。本来FF15は細かいアクションを前提としておらず、空中に浮かぶ豆粒ほどの足場を連続して飛び越えて行ったり針の合間を慎重にかいくぐることなどには向いていない(例えば細かい足場に乗ったとき、位置調整の関係か操作をしてないのに自動で1歩歩いて落ちるということがある)。それにもかかわらずこのダンジョンはそれを何時間も要求し続ける(加えて作者の悪意が透けて見えるトラップ、ひとつの山を越えた先にゴールではなく更なる山があるという演出にはさすがに堪えた)。

ギミックは大別して2種類あり、パズルとアクションがある。パズル自体は標準~やや難といったところでこちらは純粋に楽しめた。3Dパズルといえばゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドを彷彿とさせたが、あのゲームと同様、発想が面白くやりがいがあった。だがパズルのみが独立しているということは滅多にない。大抵アクションとの融合で、答えが分かっていてもたどり着けないということが何度もあった。

一番苦痛に感じたのは先述したような細かい足場を連続して飛び乗るギミックで、一度落ちたら最初からやり直し、途中の復活ポイントも落ちる場所によっては無効となり初めからやり直しになるという点だった。ここがおそらく最難関で、コツを掴むまでに相当な時間を要した。コツはジャンプに3パターンあると意識することだ。近距離間の足場を飛び越える際は移動したい方向にむかって一瞬移動スティックを倒して一瞬で離すこと、中遠距離の足場を飛び越える際は長めに移動スティックを倒して一瞬で離すこと、遠距離の際は移動スティックを倒したままにすることで突破できる。これを意識したことである程度ミスなく攻略することができた。

全体的に言えることだが、試行錯誤の結果が目に見えて反映されるところが面白かった。パズルには必ず攻略の糸口が用意されており、運ではなくちゃんと根拠を持ってクリアできるようになっている。あらゆる可能性を潰して行き詰まりになった時、新たな着想を得てそのまま突破できた際には身が震えるほどだった。不確実性の多いアクションについても攻略の糸口はあるように思った。例えば先の足場の攻略法についてもそうだし、高速で回転する狭い円柱状の足場から向こう岸に飛び乗る際はできるだけ外縁に立ってそこが正面になるすこし前に飛ぶ、空中に浮かぶ高所から空中に浮かぶ低所の足場をローリング落下のリスクなく飛び降りるためには壁に向かって伸びている足場にむかって壁方向にローリングするなど、操作を工夫すればある程度対処できるようになっている。そのため完全な運で突破したという場面はほとんどなく、クリアできたときはちゃんと根拠を持って突破できた。

おそらく2周目をやる際には5時間もかからないだろう。だがもう一度このダンジョンをやりたいかと言われればそうでないと答えるだろう。ダンジョンをクリアしたところで得られるアイテムは苦労に見合わず、何より失敗して最初からやり直すことにトラウマがあるのでおそらくもうプレーしないと思う。

全体の感想としては初見でプレーできてよかったと思う。攻略を見ながらプレーをするとなると本当にただの作業となってしまうので、時間がかかってでも自分で考え、自分で悩み、自力で解決を見出すという試行錯誤に徹したのは正しい判断だったと思う。この数日の中で一番やりがいのある要素だった。

最後はキャンプ場でカップラーメンを食べてからハンマーヘッドに戻った。そこでセーブをしてFF15をストレージから削除した。これでようやくApexのアップデートができる。本当に長かった。