人生

やっていきましょう

758日目

精神が折れて塞ぎ込んでいた日々が遠い過去のように感じる。当時はその場に生きていることに対する絶望のようなものがあり、早くどこかに消え去りたかった。

しかしそれは自分がここでは退けないという思いと正面から格闘していたからだろう。ここで倒れたら二度と立ち上がれない、しかし何をしたら良いのか分からない、そうした先の見えない暗闇の中でどうにか前進しようとした。だからこそ当時は苦しんでいた。

今の自分はそこまで苦しんでいない。だがそれは何をすべきか分かったわけでも、何かが果たされたわけでもない。自分は無意識のうちに困難から逃げたのだ。何も挑まない代わりに何も傷つかないことを選んだ。自分ではそれは自分の精神を回復させるためには必要なことであり、いつかは困難に立ち向かうと言い聞かせているが、実際にはすべてを投げ出してその安定の中に横たわることに他ならなかった。だからこそ苦しみは減ったが、数年前から状況は変わらず何も進展がない。

自分の中で挫折した過去が自明のものではなくなった。今の自分にとって自明なものと言えば誤魔化しの他には何もせずただ安定の中に漂うことだけである。自分は忘れることを何よりも恐れていたが、あれからもう2年は経っている。自分もどこか変わったのだろう。

今の自分は明らかに精神の安定を得た。そのことで視野が広がり、かつて見えなかったものが見えてくるようになった。しかし何かに挑戦するという動機が完全に失われている。このままでは駄目だと思う。何か少しでも自分の限界に挑む努力をしようと思う。