人生

やっていきましょう

801日目

自分のセリフには、目的に対する確認のようなものが頻繁に表れてくる。例えば仲間が何かの情報を得たとき、ではこうしよう、次はここへ行こう、というセリフによって主人公が目標を定めると同時に、プレイヤーに対して次の目標を確認させる。

しかしどういうわけか、この確認作業が違和感あるものとして自分の目の前に表れてくる。違和感について詳述すると、一見主人公による自分の意志のように思えるが、実際のところ確認しなければ収まらないという強迫観念に近いものを感じる。何気ない会話でストーリーが脱線しそうになったところに「とりあえず」「ともかく」「いずれにせよ」などの冠詞が登場するたびに、主人公の意志ではなく義務によって動かされているという印象を覚える。

この違和感を払拭する別の表現を思いつかない。違和感の問題は、話の脱線を修正させる際に何の脈略もなく本筋に引き戻そうとする際に起こっている。このとき「とりあえず」「ともかく」などの表現は非常に便利なのだが、何度も使っていると機械的に映るし、脱線した話題が何度も切断されて興がそがれる。今後も脱線は起こり得るので根本的な構造を変えるのではなくレパートリーを増やす方向で考えているが、どのような表現を用いるべきだろうか。

ふと思ったことだが、自分のセリフの多くは、目標の確認が主人公の自発的な提案、もしくは仲間からの提案に対する同意によって行われていることに気が付いた。つまり、それ以外の場合を想定すれば良い。例えば誰かから与えられる命令に強制的に従わされる、というシチュエーションがあっても構わない。これはゲームのセリフとして一般的なものである。あるいは演出としてそもそも確認しなくても良い場合もある。イベントが進行中のときには演出に任せていて、すべてが終わったあとに一言確認を挟んで行動開始させる、という演出であっても良いかもしれない。

この問題についてはこれからも考えていく必要がある。うっかりしているとまた同じような確認作業を始めてしまうので、日ごろからそうならないように意識したい。