人生

やっていきましょう

809日目

セリフの修正が滞りなく行われている。前回のシーンで数ヶ月詰まっていたのが嘘であるかのようだ。今回の開発は順調に進んでいる。アイデアが無数に湧いてきて途切れることがない。

優れたアイデアが採用されるのは決まって勢いがある時である。散々悩んだ末に様々なアイデアを折衷してどうにか形にしたようなセリフは、その時はセリフにできたことに妥協して納得できたとしても数日経てば気味の悪いものになっている(ゲーム最序盤の展開などがそれだ)。

勢いのあるアイデアは歪みが少なく、面白さの核心を(論理を飛躍して)直感で掴んでいる場合が多い。第三章のいくつかのセリフは5.6年前に書いたものだが未だに採用されている。この時も散々悩んだというよりは一気にアイデアをまとめ上げたという記憶がある。

自分はこの勢いを生み出すために、詰まった時のアイデアを一旦断念する勇気を持つ必要がある。どう考えても先が見えない時は、思い切って展開を大幅に修正した方がいい。その時勢いのあるアイデアが生まれ、前の展開よりも面白いものが生まれてくるかもしれない。