人生

やっていきましょう

822日目

創作は現在第三章の中盤に入っている。ストーリーの方向性は事前にメモに書き留めてあるので、あとはそれをどうセリフに置き換えるかということだけを考えればいい。

作っていて虚しいと感じる。創作に対する以前のような強い動機は今はなく、ただ自分がやり始めたことに責任を持たなければならないという義務感に突き動かされ、ストーリーが面白いのか面白くないのか分からないまま、自分にできる限りのことをやっている。

ひとつの疑問がある。自分の作品は本当に作品として成立しているのか。ストーリーとして破綻していないのか。純粋に面白いものなのか。そう考えるのは、自分がまさに今絶えず違和感の中にあって創作し続けているからである。何度もセリフを書いて修正して、思い切って削除するというようなことを繰り返していると、自分の作るものすべてにリアリティが感じられなくなってくる。

自分の作ったゲームでありながら、自分の作っているものが何なのか全く正体が掴めないというのは気味が悪い。長期的にひとつの創作に取り組んだ人間には分かると思うが、何かしら同じ対象について考え続けているとその実体がまったく見えなくなってくる。何をどうすれば納得できるのかが分からなくなり、また一度その展開に納得しても次の日には自分が生み出したものとは思えないほどの違和感を覚える。

こうした感覚に包まされどこにも納得の見えない暗闇を彷徨いながら、それでも完成させようともがいている中で、自分は何をやっているのか、こんなことをして何になるのか、完成させたところで何の意味があるのか、ということを自問し続ける。結局答えは分からず、しかし投げ出すこともできず、ただ前に進むだけである。