人生

やっていきましょう

835日目

あれこれ考えて何も行動に移せないというのは自分が抱えている致命的な欠点のうちのひとつだと思うが、しかしそのことによって多少救われていることもあると感じることがある。それは自分自身に対して懐疑の目を向けることができるということだ。

即断即決が無条件に肯定されるこの現代に、自分の意志決定に対して懐疑の目を向けるというのは行動に対して足かせにしかならず一見良いことが何もないが、しかし自分の考えに対して常に修正の余地を与えるという点で少なからず重要なものである。考えるより前に行動できる人間は行動スピードが凄まじく速いが、自身に対する懐疑の念を持たなければ、自らが知らず知らずのうちに暴走していることにも気づけなくなる。

迷うということがまったくの無駄であるかのような風潮がある。確かに選択に迷うというだけでは意思決定の障害でしかない。しかし自分の方針が妥当なものであるかを十分に考える余地を自らに与えることには意味がある。あれこれ考えることと行動することは言わば両輪のようなものであり、どちらも重宝されなければならない。

誰かが言っていたように、自らの方針を定める段階ではじっくり考えいざ行動するとなったら迷わず行動に移すべきだ、という考えが自分には一番しっくりくる。その偏りが懐疑の方向に強ければ今の自分のように何も行動に移せなくなり、信念の方向に強ければ自分の暴走に気付かなくなる。適切な状況で果たすべきことを果たすためには、思考と行動のバランス感覚が重要になってくると思う。