人生

やっていきましょう

859日目

強化が入ったとはいえ、他のレジェンドと比べるとやはりランパートは弱い部類に入るということを嫌でも実感する。これほど扱いが困難なレジェンドを自分はよく使い続けていると思う。

ランパートが弱い理由は主に2つある。まず第一にランパートの戦い方がapexのやり方に適していないということだ。以前に述べた通り、apexは基本的に移動できる方が有利なゲームだ。したがってひとつの場所に留まり続け拠点を防衛するランパートは、移動を得意とするレジェンドにその点で劣ってしまう。

次に(おそらくこれが最も大きな理由だが)、ランパートの戦い方がそのコンセプトに対してそれほど強みを活かしきれていないということだ。

籠城を得意とするレジェンドはランパートの他にコースティックやワットソンがいる。しかし現状では、籠城戦において決定力を持つレジェンドといえばコースティック一強であり、それには及ばずともワットソンはグレネードやウルトの爆撃を無効化するという点で強みを発揮する。それらに比べてランパートは籠城戦における特有の決定力をあまり有していない。バリケードが壁になるとはいえ、防御力でいえばジブラルタルのシールドには範囲も耐久もまったく及ばない。

ではランパートの強みは何かといえば、いつでもどこでも簡易的な防衛拠点を自由に作ることができるという点だ。コースティックは既存の拠点を強化するという点では最強だが、ガストラップのみで新たな拠点を作ることはできない。ワットソンはワイヤーとパイロンで拠点を作ることができるが、銃弾を防ぐことはできない。ランパートのみが、バリケードを設置して防衛拠点を築くことができる。

この強みがapexで最大限に生かされるためには、壁の設置スピードと耐久の向上が不可欠である。例えば敵の急襲を受けたとき、速やかにバリケードを設置して拠点を展開することができれば相手に相当なプレッシャーを与えることができる。しかし実際はバリケードの展開スピードがあまりに遅く、その上展開中の耐久があまりに低すぎるため、壁の設置が間に合わずに倒されてしまうというのが常だ。戦闘では悠長に壁を設置できる暇などなく、毎回誰かに壁を破壊されてしまう。これでは意味がない。

移動を前提とするapexにおいて、迅速かつ強力な防衛拠点を自由に展開できるというのはそれだけで強みであるように思う。なぜならマップによっては不利を強いられる場所もあり、そんな中でも即座に壁を設置できれば少しは対抗できるからである。最終リング収縮での戦いでそのことを強く実感する。壁がなければ負けていた試合も、壁のおかげで優勝まで導いた経験がある。

また、もし迅速かつ強靭に壁を設置できるならば、通常ならば射線が全方位から通る危険なポジション移動をしなければならないとき、その進路を簡単に防衛する道路にもなる。あるいは戦闘中に瀕死の傷を負ったとき、一旦下がって壁を築き相手を迎撃することもできる。しかしそのいずれもうまくいったためしがない。壁が脆く、設置スピードが遅すぎるからだ。

ランパートのアルティメットが持ち運び可能になったのは良い強化だと思う。ついでに壁の強化がなされれば、これまで以上にランパートのゲーム展開の可能性が増えていくだろう。それによってはじめて弱キャラの汚名から脱することができるのではないか。