人生

やっていきましょう

885日目

面白いセリフがまったく書けなくなった。何を書いても平坦な報告にしか見えず、中身のない言葉のように感じる。笑いを入れてみても薄ら寒さだけが残る。

原因を考えたところ、メモに書き記した内容を愚直に再現しているところに問題があった。このキャラクターにこのような内容を語らせたいという要点を書き記したものを、そのままセリフに用いていたことが、簡潔で中身のないセリフが生まれる原因だった。

セリフがセリフらしくなるのは話の要点に加えてもう一捻りが必要になる。その一捻りとはセリフからその人らしさを感じさせるような工夫である。キャラクター自身の感情や思想、こだわり、美学などといったものがセリフの端々から感じられなければ、セリフはただの報告になり、つまらないものになる。

そのためセリフの書き回しに詰まってしまったときは、そのキャラクターらしさを表現することを重点に置くことを考えたい。幸い話の要点に詰まってはいないのだから、しばらくはこの部分の改善に焦点を当てることにする。