人生

やっていきましょう

898日目

セリフを考えている中で、設定と演出は異なるということを強く実感する。ただ単にキャラクターに設定を語らせるならばそれはセリフでなく説明である。セリフを語らせるならば、口語を演出するということを意識しなければならない。

セリフというのは端的に言えば、その人がどう考えているかという思いを演出するものである。そのため、必ずしも固く難しい表現であってはならないというわけではないが、それよりもむしろその人の個人的な思考や感情が表現できる言葉を選んだ方が良い。

最近のセリフを振り返ると、説明的で客観的、加えてどこか他人事であるような印象を受ける。その人個人の感情というものが見えてこないという点で見ていてあまり面白いものではない。今日はそのあたりを意識して個人が活きるようなセリフを考えていきたい。