人生

やっていきましょう

933日目

apexのランクでのプレーの仕方が変わった。勝ちへの執着が消え、いつでも負けて良いと思った。RPの増減に振り回されなくなった。味方に不満を抱かなくなった。すべてがどうでもよく思えた。

不思議とそうなってから調子が良くなった。行動がよりアグレッシブになり、野良や2PTの味方相手にリーダーを引き受けることを躊躇わなくなった。味方が言うことを聞かなくても鼻で笑って後ろからついていけばいいと思うようになった。偶然かもしれないが、それで何度かチャンピオンを取った。

これらは単にそう思い込みたいという自分の弱さから出た言葉ではない。単純にapexの熱が自分の中で冷めて、これまで負けるまいと感じていた焦りや不安がほとんど消えたことによる。冷静さを取り戻し、臨機応変な対処が可能になった。

具体的に何が有効だったのか。戦闘時の戦い方と移動時の立ち回りの2つに分けて考える。

まず戦い方についてだが、エイムアシストにすべてを任せて無闇に撃つのではなく、しっかりと視点を合わせて正確に撃つようにした。これはフルオート武器全般に言えることで、特に腰撃ち時に有効である。右スティックの細かい動きが要求され、調子が悪いときは忘れがちになるが、これがなければ相手の素早い動きを追い続けることができない。

また常に被弾が最小限になるような戦い方をした。敵と戦う時は基本的に遮蔽物に隠れ、相手が全身を晒している時に全力でダメージを稼ぎ、一瞬でも相手から被弾を受けたらすぐに攻撃を中断し遮蔽物に隠れることが重要だ。あるいは攻撃してすぐに遮蔽物に隠れるようにしたり、相手がこちらの動きを学習し置きエイムを始めたと直感したらすぐに別の場所に移動したりすることが有効である。

更には相手の意表を突くような動きを心がけた。例えば自分も含め大抵の人間は目の前の状況しか見えていない。特にADS中は見えている範囲以外が完全に無防備になり、隙が生まれてしまっている。このときLMGやシーラを使って相手の死角から1人ダウンを取ると人数有利でほぼ勝てる。あるいは自分がダメージを受け、こちらが回復をしていると予想した相手が詰めてきたら、その動きを逆手に取り逆にこちらから奇襲をかけるような動きをすることもある。この一瞬で相手の体力をほとんど削れた場合、一気に状況をひっくり返すこともできる。特にピースキーパーなどが刺さる戦略だ。

これらは中距離時の撃ち合いばかりでなく近距離の撃ち合いでもほとんど同じことが言える。自分が詰める時、あるいは相手が詰めてきた時、いずれの場合も遮蔽物に隠れながら被弾を最小限にする。そこで体力差、また相手には回復の必要性が生まれ、行けると判断した時に一気にリスクを取って前に詰め、相手をダウンさせる。あるいは不利に追い込まれても動き次第では十分逆転が可能である。これは後にも言うことだが、とにかく相手の土俵で戦わず自分の土俵で相手を戦わせることが重要だ。

次に立ち回りだが、基本的には安全地帯先入りリング先読みの方針に変わりはない。変わったのはまず味方から独立して行動するようになったということだ。

これは味方から完全に離れて一人で行動するという意味ではない。予測不可能な味方の動きに振り回されるのを止め、自分の立ち位置や判断を優先するということである。味方がダウンを取られてピンを連打したり、あるいは相当に瀕死の状態に追い込まれていた時、自分が今いる位置から次の位置に向かっても安全かどうかを必ず考える。それが無理なら味方は見捨てる(ただし可能な限りは接近する)。

味方の動きに振り回されるのではなく、味方から独立した自分が進んで味方の動きに合わせるということが何より重要だ。これは前述した安全対策の他に射線管理をする上でも重要だ。全員で団子になってひとつの射線を通すよりも、複数の射線を通す方が有利である。完全に味方に合わせようとするとかえって不利になる。

またピンを無視され、ピンを刺さない味方と一緒になった時はこの独立の姿勢を常に維持するようになった。いつでも味方をカバーし彼らの進路に合わせるが、すべてを合わせようとはせず独立して戦う。そうすることで以前よりも広い視野で戦えるようになった。

全体的に言えることだが、状況に対して受け身になると途端にすべてがうまくいかなくなる。味方の動き、敵の動き、リングに押されての動きなど、さまざまな要素に対して自分が振り回されるような状況になると、思うようなプレーができずにそのまま負けてしまう。

状況に振り回されるのではなく、自分が状況を生み出していくことが重要である。味方がダウンされたから何も考えずに走って救助に向かうのではなく、自分の安全をまず確保し、自分にできることから優先順位をつけていく、といったことが必要だ。

最後に立ち回りとエイムの話からは逸れるが、純粋にゲームを楽しんでいた。RPの増減に神経質になることがなくなり、負けても良いから面白いゲームにしようと自然に考えられていた。これが一番大事だと思った。RPに神経質になるのも結果に振り回されているということなので一切の執着を捨てて自分のプレーを発揮することだけを意識した方が良い。