人生

やっていきましょう

957日目

精神的に挫折する前は、自分でも信じられないほどに忍耐力があった。これは誇張ではない。失敗するまい、挫折するまいと必死に生きてきた日々の中では、自分はよく努力し、辛いと思っていても自分を常に追い込むことができていた。

「生きる理由をもっている人は、ほとんどどのような事態にも耐えることができる」という。あの時自分は自分の中に残された最後の意味を守ろうと必死になっていた。自らの価値観や信念を賭しているとき、人は困難に耐えることができる。反対に自分が今何もできていないのは、信念や意味の不足に由来する。

自分の中にかつてあった生きることに対する執着というものが今の自分にはまったくない。昔できていたことが今ではできなくなり、辛抱強さがなくなった。人はここまで変わるのかと自分の姿を見て思う。

自分がもし挫折しなかったらと今でも思う。自分の知り合いには未だに意味や価値観を自明のものとして生きている者が大勢いる。彼らの実力や実績がどうであれ、自分の意味や価値のために奮闘している姿を見ると、それらを失った自分が惨めになる。