人生

やっていきましょう

959日目

自分が1年前に撮ったapexの動画を見返した。中距離でスピットファイアを撃っていたが1発も当たらず、一方で相手の弾は全弾当ってそのまま倒されていた。ゴールド帯だった。

あの頃は立ち回りというものを何も理解せずお世辞にも上手いとは言えなかったが、当時は純粋に楽しんでいたことを思い出した。すべてが新鮮で本当に面白かった。

当時感じた新鮮さを今でも覚えている。弾薬の豊富な種類、人工的な色合いのワールズエッジ、フラットラインの音、降下時にマップ全体を俯瞰する瞬間、そして何より撃ち合いの際の緊張感。すべてがまったく新しい体験だった。

当時自分はapexを冷笑的に捉えていた。人工的な色合いというのも自分の中では違和感があり、はじめはレイスやライフラインの顔を見て酷い顔だと爆笑していた(当時の知人には理解されなかった)。しかし何度もプレーしているうちに、この人工的な雰囲気がapexというSFの世界を体現していることに気がつき、気付けば自分はapexの世界観に没入していた。

当時を振り返ると自分はまったくの初心者だった。しかしあの時、自分や仲間を引っ張っていって見事1位にまで運んでくれた上級者と何度か遭遇したことを覚えている。右も左も分からずただついていくだけだったが、その上級者の背中が頼もしく思えたものだった。

昔は誰でも初心者だったといえば安直だが、こうした過去を振り返ると、今の自分が初心者と当たった時に心が優しくなる。今自分が対面しているのはかつての自分と同じ初心者だ。そう思うと、今度は自分が彼らを導いてやらなければと責任を感じるのである。大きなお世話かもしれないが、かつて昔の自分が感じた恩を返したいという自分勝手な感情を抱いている。

この時、是が非でも勝とうとしてはならない。単に彼らの行動にイライラさせられるだけである。初心者と遭遇した時は勝敗を気にせず楽しみながら、それでもチームでできるベストを引き出せるよう頑張った方が良い。

楽しむということを自分は学んだ方が良い。ランクでも何でもそうだが、勝ち負けにこだわって視野狭窄になっている自分は本当に醜悪だ。いかなる状況でも心に余裕を持ち、純粋に楽しむという姿勢を持ち続けられれば、昔のようにapexはもっと刺激的で面白いものになるだろう。