人生

やっていきましょう

965日目

新シーズンが始まり新たなモードである【コントロール】が追加された。これは9vs9で戦う陣取りゲーム(ドミネーション)であり、A,B,C,の3箇所を制圧して先に指定ポイントを獲得したチームの勝利となる。また、すべての拠点を制圧して2分間耐えることができれば強制的に勝利となる。

ポイントは制圧した拠点数に応じて毎秒ごとに増えていくので、制圧した拠点が多ければ多いほどポイントの蓄積が早くなる。AとCはそれぞれ赤と青のチームに近い拠点であり、Bはその中間にある。したがってBが最も激戦区であり、プレイヤーが衝突しやすい場所である。

プレイヤーの8、9割はその場で戦おうとするが、そうなったチームほど負けてしまう印象がある。コントロールで勝つためにはいかにAとCを制圧し続けられるかが重要となる。自陣と敵側に近い拠点を制圧し、仮に相手がBを制圧しても2:1でポイント蓄積量で優位に立てる。そこで相手が自身の陣営を奪還しようとしてBを離れたところでBを奪う、というやり方が望ましい。

コントロールで自分が普段考えていることは以下の通りである。まず試合開始時にスポーン地点に応じて自陣営に近い拠点を制圧するか、Bに向かうか、相手陣営に近い拠点を制圧するかを考える。拠点を制圧すれば強化ポイントが貰えて自分が死ぬまで戦闘が有利になる。だから制圧は早い方が良い。しかし後衛で全員が制圧を行なっていると、Bを制圧しようとしている前衛の支援が遅れてしまい、結果としてBを取られることになってしまう。だから一部はB、残りは自陣営で補給とした方がいい。初手から相手の陣営に潜り込むのも良いだろう。Bを取ろうとしている相手チームのカウンターになる。とにかく序盤はスポーンの位置とレジェンド次第で自分が何をなすべきか考える。

これ以降は状況に応じて戦略を変えていく。まず自チームがBを制圧し、また自陣に近い拠点を制圧している場合、Bの防衛を優先しつつ、自陣営付近の制圧状況を警戒しておく。自陣営が制圧されかけていたら、Bに他に人がいれば自陣営付近の拠点の奪還を狙う。

逆にBが取られてしまった場合は相手陣営付近の拠点を制圧することを第一優先させる。本来であればBの制圧に向かうべきだが、ここで手薄な相手の陣営に向かって攻撃を仕掛ける味方がほとんどおらず、またその攻撃が極めて有効であるために自分が常にその任を果たす。これは味方がBを奪還するまで続ける。相手陣営側の拠点を制圧すると、Bにいた敵やリスポーンした敵がこちらに吸い寄せられていく。大抵は制圧後に敵が単体で1.2人攻めてきた後、まとまって4.5人で猛攻撃を仕掛けてくるが、最低でもこの1.2人を捌いておくと少しの間優位に立てる。というのも彼らが奪還に失敗した場合、Bにいる敵チームが一気にこちらに向かって来るからである。その時Bは手薄になるので攻略がしやすくなる。

相手陣営側の拠点を攻撃するという役割は、意外とランパートが適している。設置型レジェンドは大体この役に向いているが、それは拠点防衛のアビリティを駆使して相手を近づけさせないためだ。ランパートの場合、ストームポイントであれば拠点のドアを完全に封鎖してバリケードで籠城し、オリンパスの場合は乗り上げたトライデントを壁として利用しつつバリケードで拠点を作るとかなり強い。こちらは増幅バリケードがあるので1vs1だとまず勝ててしまう。

しかし敵側の拠点を制圧したとしても相変わらず不利になってしまう時がある。それは自分が拠点を制圧して囮になりBを手薄にしているにもかかわらず味方がBを占拠できていない時である。人数差で言えば圧倒的に優位なはずなのに、なぜかBの制圧に失敗しているのを何度も目にする。

これは味方が一方向のみから攻めていることに原因がある。大抵の試合の大抵のプレイヤーは東と西で自陣営に最も近い側のドアから入り拠点を制圧しようとする。ドアは南北にもありそこから侵入すれば射線を通せるにもかかわらず、いかなる状況に陥っても自陣営側のドアから入ろうとする。その方が手軽だからだ。そうなるとどうなるのか。相手チームがこちらの陣営付近までBの前線を拡大し検問を行ってしまい、自分たちは一切侵入できなくなってしまう。また相手が被弾し遮蔽物に隠れ、回復したら撃つということを繰り返されると戦況は膠着し、その状況が長引けば長引くほどBと自陣営を占拠しているチームが優位になる。それでも尚味方は攻め方を変えずに、相変わらず自陣営側のドアに一点注力している(その戦略は必ずしも間違っているとは言えない。しかし人数優位に反して前線を広げられていないなら明らかに過剰であり、別の方向から刺していくべきである。1.2人がそれを意識するだけでBの戦況は有利になる)。

はじめはそのことに不満があったが、最近はほとんど諦めに近い感情を抱いている。結局のところコントロールをプレーしている人間はあまりコントロールの勝ち負けにこだわっていないのである。単純に戦ってキルを取りたい人間が大半であり、拠点制圧はそのおまけ程度でしかないようである。面倒な相手陣営側への裏取りなどわざわざ誰もやりたがらない(キル数がそこそこの自分が何度も貢献度で1位になっているのを見れば明らかである)。

これならコントロールではなくいっそチームデスマッチを実装した方が良かったと思う。プレイヤーのニーズはまさにそこにあり、そうあることがセオリーである戦いならば自分に不満はない。おそらくおまけ程度のチームデスマッチがバトルロイヤルの人気を上回り、誰も本来のモードをやらなくなることを危惧してのことだろう。アリーナもコントロールもバトルロイヤルを意識した作りになっていることは明白である。

とにかくコントロールをプレーしている人間はチームデスマッチをしたがっているということが分かってから、あまり勝ち負けにこだわらなくなった。自分も楽しむことを優先するようになったが、それでも意外とBよりは敵陣営に向かうことが多い。Bの激戦区も面白いが、相手の裏を取り戦況を掻き乱し、孤立無縁の状態で敵の猛攻を1人で抑えるというのは、味方がいてある程度安定が保証されたBよりも刺激的でスリルがある。やはり自分は単純に撃ち合いたい人間というよりはバトルロイヤルに適性があるのだろう。