人生

やっていきましょう

967日目

コントロールで途中抜けするプレイヤーが多い。戦局が不利になると、一方的に撃たれ続けると人はどんどん減って行く。人数がいればまだまだ挽回できる試合も、人数不利でそれが出来なくなる。

なぜここまで途中抜けが横行しているのか。止むに止まれぬ事情を除いて、納得できる理由が見出せない。勝てそうにないから抜けるのだろうか。確かにコントロールには勝敗の条件があるが、勝ち負けにこだわらずとも撃ち合いを楽しむことができる。また本当に勝つ気でいるなら、何も考えずにB拠点に向かうことはない。Bが取られても敵陣営側の拠点を奪えば逆転の可能性がある。

偏見を極力排して考えてみたが、おそらく次のようなことが起きている。まず試合が拮抗している時に何らかの理由によって耐えられなくなったプレイヤーが突発的に抜ける。そうすると人数不利になり戦況が悪くなる。そのうち個人の努力では人数不利を打ち負かすことができずこのまま続けても一方的にやられるだけだと思い込んだプレイヤーが次々と抜ける。抜けた人間が多ければ多いほど不利になるので離脱に拍車がかかる。味方がソロとは限らずデュオ、トリオもいるわけで、彼らが抜けると一気に人数が少なくなる。自分は敵陣営9人のうち5人が抜けた悲惨な試合に遭遇したことがある。

突発的に抜けた人間以外は、対面故にというよりは不利な環境故に抜けた人間が多いと思われる。そのため離脱の連鎖を無くすにはまず突発的に抜ける人間の対処にあたるべきだと考える。すなわち試合を途中抜けしたプレイヤーにはペナルティを課し、少なくとも2.3試合分はコントロールに参加できなくするといった措置だ。止むに止まれぬ事情であればすぐに参戦しようとはしないだろうし、2.3試合分ペナルティを食らうのであれば消化試合でも最後までやり切ろうとするだろう。そうすることで離脱自体が発生しにくくなり、一方的に不利な試合だと思っていた人間は、もう少し頑張ってみようと思うのではないか。

ここで途中で抜けてしまう奴は馬鹿だと思ったり口に出してはならない。確かに戦況が不利になるや否や即抜けする人間の人生には忍耐力の欠如とそれに基づく浅はかさを感じるという意見には納得できるが、それは単に精神論でありその言葉で人は説得できるものではないと思われる。

以前どこかで同じことを書いた気がするが、競技や戦争においても前線に出て行く人間を鼓舞する精神論が存在したようである。それは愛国心や君主に対する忠誠であったり、神に対する信仰心である場合もあるが、いずれにせよこうした精神論が響くのは彼らのような戦う理由を持つ者達である。

一方apexのコントロールなどはどこぞの人間を各地からよせ集めた烏合の衆であり、言わば傭兵部隊のようなものである。そんな彼らが戦う理由は国でも忠義でもなく単に自己満足のためである。そのため戦いから逃げない理由はなく、精神論をぶつけたところで聞く耳を持つはずがない。

だから自分は圧倒的に人数不利で勝てない試合には、バトルロイヤルにおける不利な状況に今後遭遇した際の良い練習として捉え直し、その試合の間は試合に勝つためではなく、撃ち合いに勝てるよう努力することを考える。多少の人数不利であれば、コントロール自体の不利な状況に対する良い練習になると思い、積極的に敵陣営に潜り込み1秒でも多く2:1の状況を作る。それで負けるのは仕方ないとしても、この努力は決して無駄ではない。人数差が2.3人ある不利な試合でも時間切れまで持ち込み僅差で勝ったことがある。

途中抜けをされると自分の中の士気は下がる。しかしそれでも何か自分にできることはあるはずである。こう自分に言い聞かせるのは奇妙なことだが、途中抜けや試合の結果云々よりも自分に何ができたかを向き合うことが自分のためになるように思う。なぜなら不利な条件は常に発生し得るものであり、その度にストレスを感じていたら自分が持たないからだ。