#saveTF2というハッシュタグがTwitterのトレンドに入った。長年TF2はチートbotによる度重なる影響によって機能不全に陥っており、その間運営元であるVALVEは何ら有力な対策を打って来なかった。そのためカジュアルはVCで爆音を鳴らし、視覚に入った敵に一瞬でヘッドショットを決める大量のスナイパーで溢れていた。
プレイヤーの側もbotのbanを試みるが、botはbanをさせないチートを使って対抗する。あるいはbanをされても再び同じサーバーに入れるチートを使って何度も戻ってくる。
こうした状況が変わることなくもう何年も続いているので、さすがにもうこのゲームはだめだろうと思っていたところ、今回の騒動が起こった。この#saveTF2のタグは数ある有力なファンによって行われた平和的デモの一環であり、TF2の目に余る現状を世界中の人々に知ってもらうために行われたものだという。
正直今更こんなことをしてもと思っていたが、意外なことにVALVEの反応は前向きなものだった。
TF2 community, we hear you! We love this game and know you do, too. We see how large this issue has become and are working to improve things.
— Team Fortress 2 (@TeamFortress) 2022年5月26日
TF2はこのデモを受け、改善に取り組んでいると発表したのである。これが仮にポーズだけであったとしても、運営が反応したという事実は大きい。少なくとも自分はこの事態が改善することに僅かながら期待を覚えるようになってきた。
TF2といえば最後の大型アップデートが始まって5年が経つ。ソルジャー役の声優Rick May氏も亡くなり、このまま新アップデートもなくサービスが終了するだろうと思われたが、今回運営が完全にTF2を捨てていたわけではないということが分かり、もしかすれば新たなアップデートが近いうちにあるかもしれないと思った。しかしその前にまずはbot対策が直近の課題となるだろう。
