人生

やっていきましょう

1082日目

不安が生じると自傷行為に走る人間がいる。この理由について自分は現実感を取り戻すため、という答えを出していた。それは自身の自傷に関する浅い経験から着想を得ている。

自分の精神が最も不安定で非現実的だった時期に手首にシャーペンを度々刺していたのは、その痛みが自分を現実に引き戻すからだった。自傷にも満たない経験だが、おそらく彼らは似た動機を持っているだろうと思う。彼らはよく自傷行為をすると「落ち着く」という。

ある人は自傷行為が思考の連想を止めるからだと考えていた。不安に陥ると悪い考えが次々と湧き起こり、それに対処する能力がないからますます悪い考えが浮かんでくる。そうした連想を止めるために自傷行為をしているのだと言う。こちらの方がより問題を一般化しやすく端的に表しているように思う。

自分がブログを始めたのも、自分から湧き起こる不安の連想を止める意図があったからだ。その時はまだ明確には意識していなかったが、今思えば不安の連鎖を押さえつけ、自分の考えを修正する上で記録は大いに役立った。

不安について書き続けてきたことで、自分に不安が生じると自分が過去に1000日以上反復してきたありきたりの現象に遭遇していると実感できる。そう考えると不安が自分の身に起こる巨大な災害というよりは、何度か経験している体調の不良程度のものであると思えてしまう。

今日自分は不安に陥った。しばらく対処に手間取ったがようやく落ち着いてきた。今回効果があったのは音楽を聴くことと、記録を書くことだった。試してなかったがゲームをすることもまた効果があったかもしれない。

思考の暴走を止める手段はいくつかある。その中で自分が自傷行為を選ばなければならない理由はない。だから自分は自傷行為に走っていない。しかしそのことを自覚していなければ、自分もまた自傷の虜になっていた可能性がある。