人生

やっていきましょう

1144日目

改善は正しかった。第4章の冒頭部は以前のものよりも明らかに面白くなった。

これまでの展開は、主人公が行く先々で、当然のようにセリフが始まり、当然のように頼まれごとをされ、当然のように有力者を紹介され、当然のように任務を果たすという、極めてご都合主義的なものだった。プロットをただなぞっているだけだったので展開がつまらなく、まったく面白くなかった。

主人公の狙いと目的ははっきりさせるものの、それはそれとして別の勢力の目的と衝突したり、アクシデントでまったく逆の方向に状況が流れてしまうことで、目的達成までの道のりを困難にした方がストーリーとしては面白い。今回修正した新たなプロットは、それが表現できているため前よりも面白くなった。

ところで今回の改善の主たる目的は冗長さをなくすことだったが、それに加えて三人称の演出を取り込むことでもあった。

例えば自分が国境の内側に入れず足止めを食らっているという話があるとしたら、自分と職員の対話だけで語ろうとはせずほかに足止めを食らっている人間が職員に文句を吐いているシーンを演出する。そうすることでわざわざ状況を説明しなくとも、自分が国に入ることが困難であること、通常の手段では入ることができないことなどが表現できる。

こうした表現法はスカイリムから学んだ。自分が役者の1人としてではなく、状況に巻き込まれる1人の人間として、舞台を傍観させる。これにより言葉での説明をよりカットできるので見ていて負担が少ない。