人生

やっていきましょう

1185日目

同じ場面の開発に1か月かかった。筋書の曖昧さを何度も書き直し、ようやく1つの良い流れができてきたというところである。妥協ができないとこうなる。それが完成を遅らせている。

我流で作り続けるということがいかに苦痛で大変かということを何度も思い知らされる。これを機にそうした無理はやめようと思っていても完成まで先は長い。賢い人間は自分が暗中模索の中で開発してきた7年間に、多くの知見や技術、表現方法を身に着けてきただろう。そう思うと自分は何をやっているのかと情けなくなる。

自分がすべきだったのは、いきなり偉そうな大作を作ろうとなどと思いあがらず、小作品を何度も作り、確かな実力と経験を積んだ上で自分の表現したいものに挑戦するべきだった。本来自分の作っているゲームは、1時間以内に終わるようなものだった。それがここまで大きくなってしまったのは、自分の傲慢としか言いようがない。

だが自分はやり遂げる。人生の大半を既にこの開発に捨てているが、必ず完成させる。1つの作品に何年も取り組むのは無駄だと言う人もいるし、実際に自分もそう思っているが、自分は無駄を単なる無駄に終わらせるつもりはない。作る中で何かを学び、行き詰まったら打開策を考える。その経験を自分の中で生かしたいと思う。

第四章のプロットはほぼ完成している。だからいま自分が意識することは全体の方向性ではなく、個別具体的なシーンの演出である。どのような演出が効果的であるか、ということを今は考えたい。