人生

やっていきましょう

1220日目

面白いことに飽きたという人がツイッターにいた。面白いには面白いが、パターン化された面白さに反応しているだけであって、それが面白くないということだ。

確かに映画や漫画を見ると何も考えずに楽しめるものがたくさんある。おそらくそういった類のものは、面白さの定石に従って作られたのだろう。それを面白がる人がいるからお客さんが金を落とす。それで商売が成り立つ。だから世の中に作品が溢れていけばいくほど、世間は面白さに溢れてくる。

しかし彼らは面白さに飽きないのだろうか?自分の関心の軸をなぞり琴線に触れる作品を見ることに、馬鹿らしさを感じないのだろうか。

自分はその葛藤を忘却するために、エンタメ作品を見るときは意図的に解像度を下げて楽しむ。面白くて結構。何も考えずパターンに反応してやろうじゃないかという目論見である。

しかし終わった後が虚しい。映画を観た後、自分はこの作品は自分にとってなんだったのかを振り返る。楽しいことには楽しかったが、記憶にあまり残っていない。ただ漠然と面白かったということだけ覚えている。