人生

やっていきましょう

1246日目

自分は価値のない人間であるという気づきがおそらく自分は遅い人間であったと思う。人は誰しも生まれながらに価値があるものだと思っていて、そのために自分は生きていて良いものだと思い込んでいた。だが実際は価値などなく、自分が生きていることはやはりどうでも良いことだった。

最近になってこのことがより鮮明に理解できるようになった。自分は自分を肯定する一切の理由がなく、また他者はこちらを肯定する理由がない。

だがむしろ、このことの自覚が自分に転機をもたらしたように思う。自分に価値がないのなら、何に縛られる必要があるのか。自分が今まで抑圧してきたものは、すべて世間への迷惑を回避し善良な市民であり続けるためのものだった。

しかしその自分ですら価値がないのであれば、自分はもうどうなってもいいということになる。犯罪者になるのも、自殺をするのも、等しく道が開かれている。

自分は今無敵の人だと思う。だが自分は良識や知性を失うほど壊れていない。要するに過渡期である。自分はこれからどうするのか。それはまだ分からないが、少なくとも自分で決するという精神的立場にあることが、ある種の勇気を生んでいる。