人生

やっていきましょう

1251日目

デブで頭が悪く臆病で鈍間なキャラクターがいる。名探偵コナンの元太であり、スタンドバイミーのバーンである。彼らが登場すると自分は楽しい気分になる。キャラクターの中で一番好きなタイプかもしれない。

彼らを見ていると自然と感情移入できる自分がいる。あれは本来の自分の姿なのだとさえ思う。彼らとあまり特徴を共有しているわけではないが、いつも劣勢に置かれ、主役の引き立て役にしか立てず、笑いを取ることしかできないという背景を彼らとの間で共有している。

自分の半生はこうした劣勢に対するコンプレックスの解消に費やされてきたが、当時の鈍間な幼少時代から今にかけてすっかり変わり果てた今でさえ、彼らは相変わらずそのままである。そこには一種の安心感がある。

ノロマなデブがバカをやったり泣き叫んでいると、自分の抑えつけていた感情を代弁してくれているようで心が救われる。自分は小さい頃、それらを抑えつけるのではなく解放していればよかったのだ。小さい頃から学校で大人のように過ごしてきた歪みが、彼らに触れることで報われる。