パニックになりかけた。急に先が見えなくなった。運動して風呂に入って気分を落ち着かせた。それからゲームに触れて何も考えずに寝た。
毎日習慣のことが頭に浮かぶ。起きたら習慣、食べたら習慣、寝る時も習慣のことで頭がいっぱいだ。習慣のことを考えるだけで世界が単純になる。そして自分も単純になっていく。単純であるというのが鍵だ。単純であれば先のことを考えなくて良い。今が良ければそれで良くなる。無知は救いだ。おかげでパニックにならずに済む。
パニックになるのは、ふと習慣のことを忘れてぼんやりと未来のことについて考えているときだ。なぜ自分がこんなことをしているか突然わからなくなる。そして不安の大波が訪れる。随分前にそのことには意味がないと結論づけたが、依然としてパニックはやって来る。それを防ぐ手立てはない。
パニックについては何度も熟考したから今更引き出すまでもない。不安を受け入れうまく付き合っていく他にないだろう。そのために避難経路を予め確保しておく。パニックになったら運動に風呂。それでもだめなら習慣を放棄して豪遊。何も考えず瞬発的に判断できればキズも浅い。今日はそれでうまくいった気がする。
