人生

やっていきましょう

90日目

朝起きたら自分の人生に絶望して目覚めた。朝食は灰の味がした。しばらくしてここが現実だと分かってから考えを止めた。部屋から出て今やるべきことをやろうとした。

机に向かって参考書を開きCDプレイヤーのスイッチを入れた。昨日の続きから勉強を始めた。同じ設問を何度も何度も繰り返した。外国人がよく分からない言葉を言っていた。

自分はその話の内容に全く興味が持てなかったのですぐに止めてしまった。それで先の考えの続きをやろうとしばらく塞ぎ込んでから、目の前の開かれた参考書が自分の現実だとふと気づいてまた勉強を始める。そして無意味な英語が繰り返される。

目の前の現実は、少なくとも自らの意思で選択し獲得してきたものだ。しかしいつからかこの勉強に当事者意識が持てなくなり、自らが選択してきた結果であるという実感が消えてしまった。自分が選択してきたもののはずが、自分の選択ではないような気がする。

再びCDプレイヤーを立ち上げる。外人が何かを話す。自分はそれを追う。設問に目を通す。聞かれた問いに答える。解説文を読む。音声を繰り返す。外人が問いかける。自分がそれに答える。

気がついたら夜になっていた。机から離れて塞ぎ込んだ。ツイッターを見て気を紛らわせた。それでも気分が良くならなかったので、諦めて記録を開いた。ろくでもない一日だったが、明日もきっとそうだろう。

 

今日の勉強で得た気づきをまとめる。リスニングは音を惰性で聞くのではなく、ワードごとに聞くことが重要だと分かった。日本語を聞くように50音で聞いていたのでは音の切れ目に注意がいかない。それでは聞いた文章が構造的に把握できない。音を聞いて文章を把握するにはワードごとの理解が欠かせない。

その上で自分の弱点を特定した。自分は動詞を聞き逃す傾向にある。主語に注意が行くばかりに、人名のような聞き慣れない単語に遭遇すると思考が停止する。その一瞬に動詞がやってきて聞き逃す。動詞が分からなければ何の話かさっぱりになる。だから意識して動詞を聞く訓練をする必要がある。

ネットで調べたところ冒頭の3語に細心の注意を払うことが重要であるとある。これは理にかなっている。冒頭には主語と述語がまずやってきて、後に飾りが来る。これを受けてしばらく冒頭に意識を向けてみる。