人生

やっていきましょう

208日目

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今日は「Aseprite」を使って屋内マップの素材を作る。屋内マップは屋外に比べより多くの素材を描く必要がある。部屋の内装はもちろんのこと、生活に必要な家具は多岐に渡る。ここでは内装マップに必要な素材の種類を予め把握し、その中でGB Studioで実装する素材だけを最低限描写する。

前日の確認をすると、岩は形状とカッティングと影の明暗、木は左右対称オプションで幹と葉を描くということ、そこから影の明暗と対称を崩していくことを意識する必要があった。この知識を今回生かせるかどうかはわからないが、多少参考にはなるだろう。

 

まずは内装マップの素材のうち最低限必要となるものを確認する。おそらく多くの人が部屋と聞いて連想するのはベッド、机、イス、そしてタンスだろう。人によっては窓や台所もあるだろうが、それはまた次に回す。とにかくこの4つの素材を今日は描写できればと思う。

今回もPixel Peteの動画を参考にする。動画ではベッド、机、イス、たんすのすべてが網羅されており、この動画一本を参考にすれば済みそうだ。唯一気がかりなのはベッドの長さで、他のゲーム同様、横に1マス縦に2マスが妥当であるように思う(もちろん1*1マスの素材というのも当然あっていい)。その点は修正を加えて制作していきたい。

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まずはベッドを作る。動画を参考にすると、ベッドの構造は次のように分解することができる。ベッドの足、シーツ、まくら、そしてヘッドボードだ。ベッドの足は四方にある。そして上部2つの足の間にヘッドボードがある。ヘッドボードの下にまくらが置いてあり、その下にシーツがある。

制作に入る前に影の基本的な配置について確認しておく。以前自分は影や艶についてあまり意識する必要はないと述べたが、GB Studioで表現可能な単純なものについては確認しておいても良いだろうと思う。

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ここに2つの箱を用意した。アウトラインを除いて、左は2色、右は3色で構成されている。右の箱の方が若干リアルに表現されている。左はやや簡易的だ。

影の表現について一定のやり方が存在する。影の濃さは側面、正面、面の境界の順に明るくなっている。最も明るいのが面の境界、最も暗いのが側面である。これが基本となる。

 

いよいよ制作に入る。まずは1*1のベッドを作るところから始める。はじめに16*16のグリッドを敷いてマスに重なるように四角を描く。ベッドの足には様々なタイプがあるが、ここでは動画に倣う。

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簡易的なベッドが完成した。しかしこれではやや物足りない印象を与える。枕とシーツに質感が足りない。だが2色では難しい。動画を参考に、試しに3色で質感を表現する。

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前よりは質感が出た。だがやはり限度がある。動画ではカラーのベッドを想定していた。だから木の明暗、シーツの明暗、枕の明暗など、個別の演出ができていた。それらはアウトラインの色を修正するためより奥行きを持たせられる。だがGBStudioの色は、アウトラインの色を除けば3つしかない。したがって質感の追求はここではあきらめる。

どちらの色が良いだろうか。個人的には左の色合いがベッドのイメージに近いと感じる。他のGBゲームを調べてみたが、大抵ベッドは白のシーツだった。だがひとつ問題がある。枕の色とシーツの色が被っているために、枕の大きさを限度まで拡大すると境界が見えなくなってしまう。これは違和感を与える。だから枕のサイズを1つ小さくしなければならなかった。

だがこのベッドを3色にすれば解決する。つまり、枕とシーツの間のベッドカバーの色を最も暗い色にすればいい。そこは枕の影で暗くなるのだから、違和感があまりない。わざわざ2色に限定する理由などないのだから、ここでは3色目を採用する。

最後にベッドの長さを2倍にして濃い色と比較する。

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完成した。ほとんど違和感を与えない。これをベッドに採用しようと思う。濃い色のベッドもバリエーションとしては面白いので保留にしておく。

次に机を作る。机の構造は平面と足でできている。動画を参考にしながら作ってみる。

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問題ない。動画では足を2つに分けていたが、つながっている机もある。

次にイスを作る。イスは種類によって形が異なるが、ここでは動画に倣い、丸椅子と背もたれのあるイスを作る。

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工夫して描いていたつもりだったが動画の構造とまったく同じになった。だが修正は後からでもできる。とりあえずはこれらのイスを用いることにする。

最後にタンスを作る。タンスにも様々な種類があるが、ベッドと同様、縦長のタンスを作りたいと思う。とはいえそこまで工夫はいらない。動画で作った1マスのタンスの下に側面を追加するだけである。

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タンスが完成した。これで問題ない。この素材を採用しようと思う。

以上で内装マップの素材の作成が終わった。これらを上記のGB Studioのサンプル背景に貼り付けて、内装を演出する。

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完成した。非常に味気ないが、基礎の内装としては最低限の演出ができている。家具に関してはすべて自作である。動画を見ながらとはいえ、こうして見るとある程度の達成感がある。

とはいえここまで触れたのは基礎中の基礎だ。自分が今回達成したのは、自分の力で最低限の家具を製作して配置できた、ということにすぎない。ここまでは見よう見まねで誰でも到達できる。だがここから先は「どう演出するか」を考えなければならない。

「演出」に答えはない。素材の描き方に答えはなく、配置にも答えがない。演出には個性が現れる。だからゲームの骨格はまさにこの演出にかかっているといえる。

明日はその演出、自分が表現したいスタイルについて考えたいと思う。どういうゲームが作りたいのか、どういう演出をしたいのか、その点について整理したい。