人生

やっていきましょう

763日目

先読みすることの重要性について今一度理解する必要がある。今相手が何をしているかを見るだけではなく、次に相手が何をするかを予測してその結果相手が不利になるよう立ち回ること、これがApexの試合においては重要であると感じた。

例えば自分のシールドがすべて割れHPが残り僅かであるとき、相手が詰めてきているのが足音で分かっている。このとき自分は咄嗟にシールドを巻くべきだろうか。もし相手がそれをわかっていて、隠れている位置に照準を合わせながら詰めてきたら勝ち目はないだろう。しかしここで自分がシールドを巻かず、バリケードを構築して相手が出てきそうなところに照準を合わせていたらどうなるか。おそらくそれでも負けるかもしれないが、シールドを回復するよりは勝算があるだろう。

あるいは味方が敵とやりあっていて、別の敵が応戦に向かっている場合はどうだろう。銃撃をやりあってる場所に向かっている敵の足音を聞いて、すぐさま戦闘を開始するというのもひとつの手かもしれない。しかし例えば、一旦その足音をやりすごして相手の背後を取り、その敵が味方に対して応戦を始めた瞬間こちらも銃撃を開始した場合、目の前でやりあうよりも低いリスクで相手のダウンを取ることができる。

先読みはうまくいかないと思うかもしれないが、予測自体はそれほど難しいものではない。相手が次に何をしそうかというのは何度もプレーしていればなんとなくわかってくる。数々の状況の中で、敵や自分が見せる動きや反応というのは思った以上にありきたりであるという事実に注目すべきだろう。自分も相手も奇襲をくらえばびっくりするし、混乱してエイムが合わなくなる。瀕死のダメージを負えばとにかく逃げたくなる。ダメージを負っていればすぐに回復したくなる。優位なら詰めたくなる。これらは典型的な反応であるがゆえに先読みしやすい。

問題はそれをどう自分の優位に持って行くかだ。これがなかなか難しい。いまこの状況で相手が何をしてどこに向かっているかということが読めていたとしても、いくつかの場合、そこですぐに強力な一手を差し込んで相手を崩すということが自分にはできていない。大抵何かに迷ってしまったり、その判断に自信が持てず様子を見てしまう。

しかしこれは仕方のないことかもしれない。相手のシールドを割った、詰められると判断してジャンプパッドを敷いて飛ぶ、攻撃する、といったオクタンのような反射的な動きがランパートにはできず、ただ後方の固定位置から射撃を通すことしかできない。確かにランパートには移動を前提とした先読みを生かすことはできない。だがそれでも迎撃を前提とした先読みを生かすことはできる。

以前述べたように、攻撃する→自分が逃げる→相手が追う→バリケード越しに反撃、といった流れになるとランパートはほぼ無敵の強さを誇る。その状況をどのように生み出せるか、ということを考えるのがランパートの課題かもしれない。そういえば自分は今までそのようなバリケードの使い方をあまり意識してこなかった(純粋に相手の攻撃を防ぎ攻撃を行うためだけに使っていたように思う)。これからはランパートにあった迎撃の戦略を練る必要があるだろう。

とはいえ先読みを生かす方法は、相手を逆手にとって優位に持ち込むことだけがすべてではない。警戒し反撃の用意するというだけでも十分意味がある。意識を向けられていればそれだけ咄嗟の反応がしやすくなり、何らかの対処をすることができる。だから常に相手の先を読む習慣だけはつけておきたい。