人生

やっていきましょう

1217日目

自分は知能の低さゆえに大学時代、学問を体系的に学ぶということをして来なかった。自分の想定の及ばない無から与えられる情報に対して、自分の連想をぶつけることで想像力の肥やしにしていただけだった。こんなことが通用するのは文学部だからで、おそらく他学部ではそうは行かなかっただろう。結果として自分は何も身につかず、何のスキルも得られていない。

学びに対する後悔がある。大学を出た時には何かひとつでも自分が体系を理解し語り尽くせる領域をひとつくらい持っておきたかった。それが創作の材料になり、何か面白いものを生み出すことができたかもしれない。しかし今思えば当時の精神状態では留年せず卒業できたことが奇跡としか思えない。当時できる限りのことを自分はやったのだと思う。

自分は記憶力の低さゆえに博学的好奇心を抱けなかった人間であるから、小説でも漫画でも博学のしっかりとした土台の上に描かれた作品を見ると劣等感で苦しくなる。自分がクイズに没入するのも半分はコンプレックスからだ。

ただ自分は、自分の実力を過小評価しすぎている。一度も挑戦しないまま、何もしていない状態で無理だと判断しているにすぎない。確かにその判断は妥当だ。しかし一度やってみないことには、それが自分にできそうかそうでないかの判断がつかないだろう。

とにかくまずはひとつやってみる。簡単なものでいいから体系的な知識を身につけたい。