人生

やっていきましょう

今日進展があったとすれば、何をすればいいか分からないという状態から何をすればいいか分かったという状態に変わったことだ。ある程度のところで展開を繋ぎ合わせ、一旦は筋の通ったストーリーになった。その帰結として、これから何をすればいいかも分かった。

今回のような問題は再び起こりうる。ストーリーの方向性が突然分からなくなり、辻褄合わせをしようとして無限に遡ることになる。だが遡ってひとつ修正すると、別の要素を修正しなければならなくなる。こうして手を加えれば加えるほど修正しなければならなくなり、脳がオーバーヒートを起こすことになる。

自分がこの状況から抜け出せたのは、基本に立ち返ったからだ。無限に分岐する方向性と、同時に湧いてくる無数の違和感に振り回されず、自分がどこまで確定できて、どこからが確定できないかをはっきりさせた。そして確定したシーンと確定できていないシーンの境界から、ひとつずつストーリーを確定させていくという手法を取った。

そして分岐、つまり、次の展開をどうするべきかまだ確定できていない場面に遭遇したとき、どういう展開にするのが妥当で違和感を消せるかという受け身の姿勢で考えるのではなく、どういう展開を自分が描きたいかということを考えるようにした。妥当な展開と言えば候補はいくつかあがるが、自分が描きたいものといえば候補は少なくなる。もっとも何も描きたくない場合もあるが、そういう時は思い切ってシーンを作り替えるという候補も検討してみる。経験上、自分がやりたいことというのは話の解像度が上がる。

難しいのは、自分がやりたいことと自分が既にやってきたことがうまくかみ合わない時だ。そういう場合はどちらかをそこでは切り捨てて別のシーンに生かしたりする。こういう既に完成されているシーン同士を選ぶ場合には、どちらが好みかを考えるよりもどちらが妥当かを考える方が良いと思う。

未確定のシーンを描く場合には自分の意欲と感情を、既に作られたシーンを編集する場合には物語の妥当性を考える。この使い分けをうまくできるようにしたい。