人生

やっていきましょう

877日目

第三章後半のストーリーについて難儀している。数年前の思いつきの連鎖をそのまま形にしたものが、今になってその必然性のなさゆえにストーリー展開の障害になってしまっている。今回もまたその壁にぶち当たることになった。

展開をいじるだけならまだ簡単だったが、既存のストーリーがマップのデザインや設計と強く結びついたものになってしまっており、迂闊に修正することができない。どうすれば良いだろうか。

とりあえずストーリーの大筋は変えるつもりはない。マップもこれまでと同じものを使う。変えるとするならば、なぜそこに目的地があるのかという明確な理由である。既存のストーリーでは特に理由もなくただそこに目指すということになっていた。しかしそれではストーリーに説得力がない。主人公がそこを目指さなければならないもっともな理由が必要だ。

しかしこれがなかなか難しい。展開が思いつかないというよりは、説得力のある設定や背景が思いつかない。ここで自分の視野と知識量の無さに躓く。もし仮に設定を考える上で必要となる知識を自分が持っていたら、ここまで苦労はしていないだろう。

例えば街で事件が起きたとき、それが殺人事件や放火といったものであれば前提知識をそれほど必要としない。だが企業の汚職や悪事、行政や国政のゴタゴタ、経済問題などになると書く側にも相応の知識が要求される。

そうした演出をしようにもできないということを無念に思う。現実社会の情報に疎いということが自身の演出の限界を否が応でも規定する。

今更悩んでも仕方がないのでどうにか簡単なテーマを探してストーリーを埋め合わせたい。完成を優先させるためには妥協が必要だ。