人生

やっていきましょう

第三章の開発だけで数日かかった。かなり停滞したので、第四章の方針をどうすればいいか忘れてしまった。一応メモには書いてあったがイメージが乗ってこない。

第三章を作り直したことは明らかに正解だった。前のものでもまあまあ良かったが、新しくしたことで前章や全体のストーリーとの関連を明確に描けたのが良い。気に入らないセリフも修正できたのでおおむね満足している。

作りながら思ったことだが、主にストーリーの修正に入ってから完成させることを第一に考えてしまいがちだ。悪くはないのだが、演出が杜撰なところでもとりあえず形になっていればいいと軽く考えてしまう。その結果演出が中途半端になり、プロットは良くてもどこか違和感を感じるようになってしまう。

第一に完成させることを優先させることは正しい。しかしそれは手を抜いて良いというわけではない。キャラクターが移動する、効果音を鳴らす、エフェクトを出す、暗転する、これらの演出を最低限形にする必要がある。演出がないストーリーはつまらない。それは世に数多ある中身のない作品でさえ、演出によってカバーできてしまっているという事実が物語っている。

ところで演出を考える上では違った頭の使い方をしなければならない。物語の展開を論理的に整理したり、面白いセリフを考えたりするのとは異なり、描かれている場を「視覚的に」どう表現できるかを考える必要がある。これがなかなか難しい。

自分は開発当初から演出を雑にすることを決めている。レトロな2DRPGだからこそ、雑な演出の方が面白くなるのである。だから敢えて手を抜くところもあるが、それでもプレイヤーを不快にさせない最低限の要点は押さえておく必要がある。例えば急いで自分のもとにNPCが駆けつけるシーンで、NPCの移動速度が遅すぎたら話にならない。仲間と話しているのに、ずっと壁に向かって話していたら酷いものになる。これらを自覚的にやる分には大いに構わないが、面倒だからという理由でろくに考えもせずやるのは間違っている。