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ふたつの教訓がある。

ひとつは同じ失敗を繰り返さないということ。どんな些細な問題にせよ、なにかトラブルに直面したときは原因を考え、条件を変えてみる。ゲームのボスが難しすぎてやられたなら、何が原因で死んだのかを考え予防策を立てる。それでもまた死ぬかもしれないが、対策を考えた上での失敗という点で以前のものとは違う。同じ失敗というのは何も手を打たないがゆえに失敗を何度も再現してしまうことだ。

もうひとつは己の領分を超えないこと。自分は自分の得意(適性)分野を捨ててまったく別の方面に入っていこうとする癖がある。そうなると自分はどこへ行っても無能であるし自尊心が損なわれる。だがそれ以上に、素人意見で外野から何かとやかく言うことが問題だ。大抵は関係者にしか分からない複雑な都合を無視した表面的な意見だし、相手からすればいい迷惑だと思う。己の領分を超えないということは不要な衝突を避ける賢いやり方である。もし自分の知らないことがあったら余計な口を開いて馬鹿を見ない方がいい。