人生

やっていきましょう

100日目

記録をつけてから100日が過ぎた。これまでを振り返って自分はどう変わったかを考えたが、実際のところあまり変わってないように思える。最低限の自尊心が保たれ、自殺を考える頻度が減り、あらゆることに対して初歩的なレベルでの改善が意識的にできるようになったくらいだ。

「初歩」というのが適切な評価であると思う。というのは、ここまでを見る限り、行動が改善され前より効果的になったケースというのはほとんどなかったからだ。以前述べた通り、自分は形の上だけでここが間違っていた、ここが改善すべき点だと述べるばかりで、それが自分の確かな実力として反映されている実感があまりなかった。やはり直感と体感が優先され、効率を上げるために自分のやり方を変化させることがなかったように思う。これは昔からの癖だ。

不得手な人間の特徴として、自分のやり方にこだわってしまうというのがある。新しい効率的なやり方を取り入れず、何も考えず今までのやり方を採用してしまう。その方が楽だからだ。自分はまさにそれで、それゆえ確かな実力というものがついていない。体感の外に効率的なやり方があるということが信じられないのだ。

このことを今日は強く実感した。今日は予定通り模試を受け採点を行った。それではっきりした。結局自分は勉強を始める前から何も変わっていない。口ではあれほど偉そうなことを言ってきたが、何の技量も身に付いていなかった。数字とは残酷なものである。自分の過信を暴き客観的な事実を曝け出す。

模試の成績は148/200だった。リスニングは81/100、リーディングは67/100だ。リスニングはまあまあ妥当であるとして、リーディングでこれだけミスをしたということが信じられなかった。最後の方では間に合わず10問塗り絵をした。

リーディングで何が起こったのか。実はリスニングが全く聞き取れずパニック状態になっていた。そのパニックをpart5とpart6で引きずり、取れる問題をかなり落とした。part7は5分遅れて解き始めた。その頃は既にかなり疲れていた。パニックと疲れで何度読んでも英文が読めなくなっていた。訳がわからず長文を何度も読み直した。パニックがますます悪化した。それで根拠を確認せず次の問題に進んだ。

パニックと疲れがなければおそらくpart5と6で10問は取れていた。それだけでももう8割は近い。part7でも根拠を持って解答すればあと10問は取れていただろうと思う。それを考えると、ただ悔しさがある。

これは難易度のせいだろうか。確かに公式問題集4のstep2は難しいという評判だった。しかし取れている人間は取れている。パニックや疲労を言い訳をするにしても、それを含めて自分の実力であると評価すべきだ。

パニックや疲れで全てが台無しになる。これはいつでも起こりうることだと警戒せよ。現に今回それは起きた。これが本番だったら危ないところだった。しかしパニックと疲労の混乱状態にあったとはいえ、全て投げ出さずリーディングを6.7割獲得できたのは確かな実力だ。あまり良いとは言えないがこの点に限っては評価したい。

だがたとえ最小限にミスを抑えられたとしても、今までの改善策や努力を言葉でなく実力で落とし込めていれば8割は充分狙えたはずだ。例えば時間内に読めなかった問題や難しすぎる問題は捨てる、選択肢を丁寧に読みそれから長文に入ること。これらをしっかりこなすことができればたとえパニックが起きたとしても善処できたはずだ。それができなかったのは自分が言語情報を操るだけで実際の行動に反映させることができなかったということだ。

この点はかなり危ういように思える。自分は今まで散々課題点を列挙してきたが、実際のところ自分は100日前と同様、未だにこの問題を克服できていないのだ。

しかしまだ時間はある。言語情報として課題点が記録に蓄積されている以上、何かできることはあると思う。できる限りのことをこの1週間は全力でこなしたい。結果が伴わなかったとしても、そういう工夫を行なったという結果は自分の中で確かに残る。

 

今回は制限時間の中で問題を解こうとすると疲労とパニックが起こることがわかった。疲労とパニックは完全には抹消できないと思うので、これらを前提として問題に取り組みたい。

疲労については前日に充分な休みを取る、朝食を抜かないようにする、直前にコーヒーなどカフェインを摂取することなどが有効であると思う。

パニックについては息をゆっくり吐いてリズムを整える、取れない問題は取れないものとして諦める勇気を持つ、結果や成績にこだわらない、パニックを抑えようとしないことなどが有効であるように思える。

自分は今回この全てをやらなかった。これらが全て有効であるかはわからないが、ある程度は対処できるように思える。

 

纏めるとこうだ。今回は疲労とパニックという問題を想定することなく課題に臨んだ。その結果思っていた成果が出せなかった。

何がいけなかったのか。疲労は前日の疲れに加えてリスニングの内容に集中しすぎることが原因で起こる。パニックはその疲労で英語が読めなくなり、いつもの自分の実力からすれば当然読める長文が読めなくなったことに対するギャップから起こる。パニックが起これば本文が正確に読めなくなる。正確に読めないから何度も読み直す。何度も読み直すから時間かかる。時間がかかるから間に合わなくなる。

疲労とパニックは対処すべき問題だ。しかし根本から解決することはできない。疲労は前日の疲れを持ち込まない工夫、パニックはパニックが起きているという事実を受け止め目の前の課題を正確に評価する工夫が必要だ。