人生

やっていきましょう

945日目

創造的な思考に囚われていると、直接的な情報の繋がりよりも間接的で曖昧な情報を捉えようとしがちになる。そして頭の中は無駄な情報で埋め尽くされる。それがまた不要な連想を生み出してしまう。そのため油断をしていれば自分が何を言おうとしているか、また自分の発言が本当に妥当なものであるのかが分からなくなってくる。

これは曖昧なものから曖昧なものを連想し続けると自分の身に必ず起こる問題である。自分一人で行っている分にはまだ良いが、これが他人を巻き込んでのことになると問題が起きる。自分が対人面で言葉が出なくなるのは、日頃からこうした連想に頼りすぎて情報を正確に伝える術を忘れてしまうからである(恐ろしいことに、連想にのめり込んでしまうと自分が今さっき何を考えていたか、何を話していたか完全に忘れてしまうことがある。まるで夢から覚めた時に自分が何も覚えていない時のように。おそらく連想とは自分の立ち位置を見失うほどにイメージを次々と想起させ、前のイメージを忘れていく行為であるのだろう)。

そうした時、一度連想を遮断して必要なものだけを選択する能力というのが極めて重要になる。自分が数年前から警戒し続けてきたのがこれだ。連想をしない。論理を構築し、愚直に言葉を紡いでいく。それができないために今まで人間関係で苦労してきたのである。 

自分が何を言おうとしているかを自覚する必要がある。自分の立脚点を把握し、何を望み、何を要求しようとしているのか、また何を理解し何を理解していないのかを知る必要がある。自分を見失うことで創造的なアイデアを得るのが連想だとすれば、自分を理解し、自分の考えを持ち、それらを連想に頼らず正確に伝えるのが対人面におけるマストな思考である。先の数ヶ月間このことを忘れていたが、今度は忘れないようにしたい。