人生

やっていきましょう

971日目

自分の中でコントロールの攻略法が確立した。必ずしも万能ではなく戦況や敵の強さ、人数の有利不利によっては負けることもあるが、それでも自分の中では最も安定して勝てるやり方である。

結論から言うと、敵陣営側の拠点のみを集中的に攻撃するというやり方だ。初めは仲間と協力して拠点Bの制圧に向かっても良いが、一度リスポーンしたらあとはトライデントを使って試合が終わるまで敵陣営側の拠点まで一気に攻め続ける。仮に拠点Cが自陣営側、拠点Aが敵陣営側の拠点とすると、自分はAを攻撃し続ける。

Aに着いたらA拠点のまわりにランパートで壁を張り巡らす。この壁が1人で孤立して制圧を遂行する自分の生命線となる。壁はバリケードに限らずトライデントも壁として利用する。トライデントは決して壊れることがないので最も射線が通りやすく防衛したい側面に横向きで停車する。途中で敵が攻撃を仕掛けて来るのでバリケード越しに増幅された弾を撃つ。

制圧したらあとは壁を使って死ぬまで籠城し続ける。死ななければ死なないほど有効である。だが仮に死んでしまっても構わない。Aに敵を向かわせてBを手薄にしたということに意味がある。もし死んでしまったら再びトライデントを使ってAまで突撃する。あとは上記のことを繰り返す。

なぜこれが有効か、あるいはなぜこうしなければ負けるのかというと、敵味方共にほとんどの人間がBに向かうからだ。

Bが制圧されているということは、ほとんどの味方がBに向かっているにもかかわらず相手を倒せていないということである。そしてそこから逆転することはまず不可能である。なぜなら敵部隊がAとBを制圧していたら敵はB地点から復活できるが、味方はCから復活しなければならなくなるからだ。この移動距離の差が味方の分断と単独行動を招き、敵はB地点の内側から複数方向の射線を通して圧倒的な優位を確立する。

劣勢時はAを取りに行くほかに逆転の道はない。Aを取ることで敵はBから復活できなくなり、Bが少しだけ支配しやすくなる。またAを奪うことによって制圧拠点が2つになり、相手とのポイント差を少しだけ縮めることができる。これらの理由からAを攻撃しない理由がないのだが、自分がBを攻撃している時はほとんど誰もAを攻撃しようとしない。

誰もやらないから自分がAを1人で攻め、1人で守る。それにより仮にB拠点が制圧されていても2拠点が制圧できている状態をかろうじて維持できていることがある。軽視されがちだが、Aを奪うというのはそれだけ重要なことである。1人いるかどうかでその後の成績が大きく変わってくる(1度自分がたまたまB拠点を攻めていた試合で、普段の自分と同じことをしていた敵陣営のランパートに遭遇した。まったくの赤の他人が同じ結論に達したことに感動した)。

ところでこの戦略は単発的に行うとあまり意味がない。味方がB拠点を制圧している時にはやめても良いかもしれないが、負けている時はとにかくAを攻撃し続けた方が良い。なぜならAには誰も行かず、Aの拠点の攻撃をやめた時点で敵はAとBの2拠点を制圧した状態が続くからだ。自分が嫌になってBに向かった瞬間にAは敵のものになり、延々とB拠点から敵が復活する状態が続く。誰かがAに向かっている時はBを攻めて良いかもしれないが、大抵当人は一度やられたらAを諦めてしまうので、結局は自分がAを攻略し続けた方がいいことになる。

またこの戦略には弱点が存在する。それは自分がA拠点を奪ったように、相手もC拠点を奪った時である。敵陣営側の拠点の占拠に対するカウンターは、敵がこちら拠点を奪うことである。これに対する明確な対策が存在しない。強いて言えば自分がAで死んだ時Cの奪還を優先させるくらいか。さもなければB拠点側の人間に任せることになるが、場合によってはC拠点を誰も制圧しない試合もある。またCを奪還するためにB拠点にいた5人が全員Cに向かってその間にBが取られてしまうということがある。

こうした状況に陥った場合、とにかく自分は自分の役割を果たそうと考える。ここで自分がAを捨ててBやCに向かった時、大抵試合は不利なものになっていた。遅かれ早かれBは敵部隊の手に渡ると考えると、何としてもAを攻略し続け、Bからのリスポーンは抑えておきたいところである。

また何度もAを攻略していると敵側も学習しA拠点に常駐して守る人間が出てくる。彼らがその役割に徹しはじめたとき、攻める側は不利になる。なぜならリスポーン地点からA拠点までは随分と距離があるが、守る側は自陣営からいつでも復活できるからである。その復活のしやすさから敵の攻撃は止むことはなく、また複数人を相手に戦わなければならない。1vs1や1vs2ならまだ勝ち目はあるが、同時に3人以上来られると勝ち目がない。

しかしそれでも攻める意味はある。A拠点の制圧も重要だが、Aを攻めることの意義は敵の注意をAに集中させ撹乱することにある。何度も言うが、それがAの役割である。

本当は自分もBの攻略に加わりたいと考えている。ランパートはAのみならずBの制圧に対しても十分有効だからだ。しかし誰もAに行かないのであれば自分が行くしかない。そうしなければ試合に勝てないからだ。つくづく損な役回りである。