人生

やっていきましょう

自分は内向的で繊細でメンタルが不安定でありながら、突発的に外に駆り出し自分を肉体的に極限状態に置こうとする人間である。根は臆病で普段は外自分の身を守るだけだが、ある時突然極地に赴いて自分を破壊する勇気が湧いてくる。

一体何がそうさせるのか。一種の自己破壊願望であることは間違いないだろう。自己否定が高じて体力もないのに富士山に登るのは、山が好きだからというよりはリストカットや自殺に近い動機を感じる。

おそらく単なる自傷では満足できないのである。自分の不安の根源は劣等感であり、劣等感を止めるための自傷でなければならない。自分の中で劣等感を抱く主体の意識を完全に断つという方法(つまり自殺)は解決にはならない。それは自分が劣等感を克服することに異様な執着があり、それが自身の希死念慮を上回るからだ。劣等感が解消されなければ自分は地縛霊のように死ぬに死にきれない。