人生

やっていきましょう

自分の精神状態について書く。

最近は安定している。ただ自分が自分であると認めること、言い換えればそれが自分だと言えるものを自分自身に関連づけることが未だできていないでいる。そのことが原因で心が乱されることがある。

自己同一性の拡散といえる状態にある。そしてそれがもう何年も続いている。自分は断片であり、互いの共通項を導くことができない。自分は確かに色々なことを見聞きしてきて、その中には自分の好ましいものもいくつかあったが、どうしてもそれが自分と関連しているという自覚が得られない。

厳密に言えば、僅かには関連づけることはできているのだろう。ただその感覚を言葉にした時に違和感が生じる。違和感は関心を抱いた対象に向けられたのではない。むしろそれは関連づけようと試みる自己の方に向けられている。

元々自分が無い(あるいは抑えつけていた)人間だから、自分という存在を暫定した言葉が、自分とはまったく異質の他者であるかのように感じられる。そこには納得がない。

この違和感は身体的なものではない。自分が実際に動作し考え行動しようとすることに何ら問題はない。問題は自己と価値観や意味の関連づけであり、それができないから自分は自分自身を正しく一致させることができない。

このことがただちに自分の正気を奪ったり、自殺に追い込んだりすることはない。自分らしさの確立に失敗した当時はそうだったけれども、あれから何年も経った。

苦痛に思うのは、この前提を共有しない他者と向き合う時だ。彼らは自分が自分であることを疑っていないし、自分の価値観を受け入れることに抵抗がない。だからおそらく価値観が断片化するということを理解できない。

理解を強制することはできないし、するつもりはない。ただ彼らが自分を異質の眼差しで見るように、自分には自分を確立している人間が異質に見える。この奇妙な感覚が治る兆候はまったくないが、これが原因で今でも対人恐怖を抱いているのは問題だと思う。