人生

やっていきましょう

「〜的な」という言葉と遭遇するたびに、その言葉をどう受け止めたらいいか分からなくなる。

合理的。換言すれば、理屈に合うような。社会的。社会に関係する。では科学的はどうか。科学の手法/発想に基づくもの。的という言葉には様々な狙いが潜んでいるが、的として一元化されているから理解しにくい。

「〇〇的」の使い方によれば、元々は英語の接尾辞である"-tic"の訳語として用いられたものであるらしい。英語のrationalやscientificのように必ずしもすべての表現が-ticで終わるものでもないが、末尾に的を付けることの汎用性が高いというのは自分でも良くわかる。今では何でも的をつける表現ばかりが目立つ。

この発想から「わたし的には」のような表現の意図するところは半ば理解できるが、例えば存在論的や現象学的のような、それらの何をどの範囲で対象としているのか分からりづらい語句には苦戦する。

自分の前提知識が無いからといえばそれまでだが、こうした「的」の適応範囲を発信者はどう意図しているのだろうかと思う。